長崎ブースの様子
? 2012年11月6日(火)~10日(土)にかけて上海新国際博覧中心において「2012中国国際工業博覧会」が開催され、ジェトロ設置の「環保技術与設備展?日本館」に長崎県はブースを出展した。同博覧会は中央政府に認可された先端技術及び設備の展示?商談を中心とする国際大型工業博覧会で、同博覧会の前身である「上海国際工業博覧会」は1999年から毎年11月に上海で開催されており、出品企業数は1600社以上、来場者数は11万人を超える。今や中国の工業関連の専門家にとって最も重要なトレードショーとして広く認識されている。
長崎県からは今年は昨年同様「上海菱鍛機械有限公司(三菱長崎機工株式会社)」、「上海依娑美貿易有限公司(株式会社イサミヤジャパン)」、「哈馬克斯(上海)有限公司(ハマックス株式会社/株式会社濱田屋商店)」の3社が参加。
尖閣諸島国有化に端を発した反日運動が激しくなった後、中国(上海)では中国人を刺激する「日本」というキーワードでの博覧会や物産展の参加や開催はあまり行われていなかったが、今回の工業博覧会での日本館設置は反日運動後、初めての「日本」を前面に押し出しての製造業系のピーアールの場となった。今回は、来場者は昨年ほどではなかったものの、トラブルもなく無事会期を終え、相応の商談も行われた。
まだしばらくは、反日運動の影響は残るだろうが、この工業博で「日本」というキーワードを大体的に出せたということは今後の中国での日本PRにとっての貴重な第一歩だと考える。
長崎県としても、今後も引き続き県内製造業の中国でのピーアール活動の支援を行っていきたい。